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物事の本質を見る。

今日は私が好きな女性を紹介したいと思います。

好きといっても、尊敬に値する感情が大きいです。

有名な方ですが私は正直あまり彼女の事を知らず、彼女をモデルにした映画から興味をもつ様になりました。

名前はハンナアーレント知っている方も多いと思いますが、ドイツ出身の政治哲学者で彼女が残した著書は100冊以上にもなります。

 

彼女が哲学に目覚めたきっかけは、大学でマルティン・ハイデッカーと出逢ったこと、その後カール・ヤスパースとの出逢い、指導を受けるなど、素晴らしい師との出逢いがあったこと。

また、彼女自身がユダヤ人という事からナチスの迫害を受け、彼女自身、ヒトラーの反ユダヤ主義政策によって、ドイツから脱出せざるをえなくなり、1933年にパリに亡命。しかし、第二次世界大戦によってフランスで生きることも危うくなり、アメリカ合衆国へと避難し、そこで1945年の終戦を迎えます。

ナチスの全体主義政権下では、ユダヤ人をはじめとする大量の人間が、強制収容所やガス室をともなう絶滅収容所で、生きる価値を奪われ意味なく殺戮されるという事態が起こりました。人間を無用のものとするような言語道断の国家犯罪がなぜ起こったのか、どのようにして起こったのか。こうした問いが戦後のアーレントの思想の出発点でした。

アーレントが注目されたのは、ナチスの官僚であったアイヒマン裁判において、アイヒマンは怪物的な悪の権化ではけっしてなく、思考の欠如した官僚でした。要約すると、死刑執行をおこなっただけ、本当の悪の根源は別のところにある・・というような発言をした事で、同朋から非難をあびる事になります。

彼女の考え方は表面上の敵味方ではなく、物事の本質を見ていると思えるのです。

「リアリティとは、『ナチは私たち自身のように人間である』ということだ。つまり悪夢は、人間が何をなすことができるかということを、彼らが疑いなく証明したということである。言いかえれば、悪の問題はヨーロッパの戦後の知的生活の根本問題となるだろう…」 と。

物事の本質を見抜く力はよりよい人生を歩むうえで必要な事と思います。

彼女の様にまっすぐで、ブレない人間でいたいものです。

アドバイザー山本

Hannah_Arendt